2014年8月18日月曜日

骨格筋の細胞分裂を抑える因子

気になる記事がありましたので転載します。

引用元
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG15011_V10C14A8CR0000/

幹細胞移植で骨格筋再生 京大、筋ジス治療に期待

徐々に筋肉が衰える筋ジストロフィーを発症したマウスに、マイクロRNAという微小な物質を加えた筋肉の幹細胞を移植すると、腕や足を動かす「骨格筋」が再生することを京都大のチームが突き止め、14日付の英科学誌電子版に発表した。
 メンバーは京大の瀬原淳子教授(発生生物学)や京都府立医科大の佐藤貴彦助教ら。瀬原教授は「今後、人でも再生できるのか調べたい。人工多能性幹細胞(iPS細胞)から幹細胞を作れば、筋ジスの治療や予防に役立つ可能性がある」と話した。
 骨格筋にはもともと高い再生能力があり、激しい運動で損傷したり病気で萎縮したりしても、骨格筋内にある幹細胞が分裂して修復する。
 ただ幹細胞を人工的に培養すると、分裂やほかの細胞への変化を繰り返し、修復能力を失うという問題があった。このため修復能力を保つ詳しい仕組みを調べたところ、細胞の分裂に関わる遺伝子の働きを抑える2種類のマイクロRNAが関与していることを発見した。
 試験管で人工培養する際にも、このマイクロRNAを加えれば、修復能力を維持できることを突き止めた。

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