2008年12月26日金曜日

尿閉について

最近当院の患者さんでおしっこが出なくなったといって泌尿器科に行かれた方がおり、ゆくゆく聞いてみると風邪薬が原因だったそうです。
他の方ですが、以前にも腰痛(以前より下垂足がある患者さんでした)の患者さんで尿がでなくなった方がみえました。もし膀胱直腸障害が出たらすぐに言うようにと伝えていたのですが、朝一番に来て尿が出なくなったといわれるので、紹介状を名城病院に書きました。診断結果ではやはり薬剤による尿閉とのことでした。

そしてその疑わしい薬の名は「PL顆粒」でした。 

U先生が以前PL飲んで事故したことがあったような気がします。
身近な薬ですが意外な副作用がありますね。

2008年12月1日月曜日

とあるバーにて


懐かしい人に会いました。
ヒントは永ちゃん風に言うと「スリク」かな。
もう退職されたそうです。

2008年11月18日火曜日

腰痛のコクランレビュー

44件のコクランレビューが追加され、
その中に腰痛に関するレビューが出ています。
一度のぞいてみてはどうでしょうか。
http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0021/4/0021_G0000090_CR.html

2008年11月12日水曜日

お薦めのページ

ほねつぎ以外の政治の情勢等も最低限知っておきたいものですが、
なかなか本腰をいれてまでは勉強する時間がありません。
僕のようなたんちんでも、わかった気になるサイトがありますので紹介します。

日経BP netのsafty Japanです。
特に大前研一さんの記事が大変わかりやすく、気に入っています。
できれば柔整関連でこういう記事を書けるようになりたいと思っています。

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/

また森永さんの記事も見ています。

他に何かお勧めのサイトがありましたら教えて下さい。

2008年11月4日火曜日

剣道大会

11月2日、剣道大会に救護班として行ってきました。
剣道自体はケガの少ない競技で、もう何年も行っていますが一人もケガをした人がいません。
武道でも圧倒的にケガが多いのは空手、その次に柔道だそうです。

暇なので時計係の手伝いをしていましたが、
剣道では一本を取った後に派手なガッツポーズをすると、一本取り消しになるそうです。
またただ竹刀が当たるだけではだめで、打った後の姿勢とかがかなり評価されます。
引き胴などの引き技ではよっぽど思いっきり当たっても審判はとりません。
あたればランプがつくフェンシングと違ってわかりにくく、当然国際化からも立ち後れています。
オリンピックなどをめざして国際化をはかっていくのか、日本古来よりの伝統を守っていくのか、
剣道にはぜひ後者をめざして頑張って欲しいと僕は思います。

2008年10月20日月曜日

インフルエンザ予防接種について

先日保健所の講習会に行き、インフルエンザについて少し情報を頂いたので報告します。
10月14日からインフルエンザの予防接種が始まっています。65歳以上の方は自己負担金1000円です。3~4週間の間隔を開けて2回接種を受けることは皆様ご存じの通りです。ちなみに名古屋市で市民税、県民税非課税の方は無料になりますので、該当される方は書類(介護保険料納入通知書・介護保険料額決定通知書・特別徴収額通知書等)が要りますので役所にて確認されるといいと思います。効果発現まで通常2週間ほどかかり、約5ヶ月間効果が持続します。インフルエンザの流行は12月下旬から3月上旬となりますので12月上旬までに接種するとよいとのことです。

以下は国立感染症研究所より引用(http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/intro.html
◎効果について?
厚生科学研究費による「インフルエンザワクチンの効果に関する研究(主任研究者:神谷 齊(国立療養所三重病院))」の報告によると、65歳以上の健常な高齢者については約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったとしています。また、同じく厚生科学研究費による「乳幼児に対するインフルエンザワクチンの効果に対する研究(主任研究者:神谷 齊(国立療養所三重病院)・加地正郎(久留米大学))」では、発熱を指標とした場合1歳以上で6歳未満の幼児では約20~30%の発病を阻止する効果があり、1歳未満の乳児では対象症例数も少なく、効果は明らかでなかったとしています。
◎2回打たなければならないか?
65歳以上の高齢者に対しては1回の接種でも効果があり、2回接種による免疫の強化に関する効果(ブースター効果)についての評価は定まっていませんので、現在は1回接種が推奨されています。13歳以上64歳以下の方でも、近年確実にインフルエンザに罹患していたり、昨年インフルエンザの予防接種を受けている方は、1回接種でも追加免疫による十分な効果が得られる方もあると考えられます。2回接種をしたほうがより抗体価は上昇するという報告と、抗体価に変動はないという報告の双方があり、接種回数が1回か2回かの最終的判断は、被接種者の意思と接種する医師の判断によるとのことです。
◎副作用は?
現在日本で用いられているインフルエンザワクチンは不活化ワクチンですので、その接種によってインフルエンザを発症することはありません。
平成17年度の報告では、ワクチンの推定出荷本数は昨年度、約1,932万本に対して、ワクチンとの因果関係が不明なものを含め、製造販売業者等からインフルエンザワクチン接種によるものとして、薬事法に基づき報告された副作用は、肝機能障害等14件、発疹等11件、ショック・アナフィラキシー様症状10件、発熱10件、注射部位の紅斑・腫脹等9件、痙攣7件、ギランバレー症候群4件など102人、139件と報告されています。このうち下記に記載した3名が死亡しています。
死亡例
70代,女性 肝不全(急性肝不全) 詳細な情報がなく、ワクチン接種との因果関係は評価できない
80代,女性 脳炎 脳炎と診断した根拠に乏しく、因果関係否定
10代,女性 心筋炎(急性心筋炎) 原因検討に必要な情報が得られず、因果関係は評価できない
昭和51年から平成6年までの、主に小児に対して接種が行われていた頃の統計では、インフルエンザワクチン接種により引き起こされたことが完全には否定できないとして、救済対象と認定された死亡事故は約2,500万接種あたり1件とのこと。

予防接種をしてはいけないという方の意見もあります。
本としてはインフルエンザ・ワクチンは打たないで!  母里 啓子著があります。
http://www.amazon.co.jp/インフルエンザ・ワクチンは打たないで-母里-啓子/dp/4575299995/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1224490872&sr=8-2

以上長々書き申し訳ありません。

2008年10月19日日曜日

勉強会お疲れ様でした。

昨日は飯田先生ありがとうございました。
今も資料を読み返しておりました。
まだ研究が十分にしつくされているとはいえない分野とのことですので、
ぜひ飯田先生には文献的な考察にとどまらず、
ご自分で新しい知見を発信していけるように頑張って欲しいと思います。
他の会員の先生方も何かよい情報等ありましたら提供をよろしくお願いいたします。

2008年10月13日月曜日

神谷先生おめでとう。

昨日は神谷先生の結婚式の二次会に参加させていただきました。
保苅先生や、河原先生のお骨折りもあり、大変楽しい会でした。
神谷先生の奥様は、フランス語がペラペラという、大変な才媛でしかも綺麗な方でした。
末永くお幸せに。

18日の勉強会は予定通り飯田先生にお願いしたいと思います。
よろしくお願いいたします。

2008年8月28日木曜日

扁平足のあるオスグッド病の患者さんについて

冨田先生からコメント欄に投稿がありましたので本欄に載せます。

冨田 さんは書きました...
脳波マウスそそりますね・・でも、ちょっと高いかな。 ところで、全然話題が変わるのですが3日程前に来院した中学2年生の男子が左膝にオスグッド様の痛みを訴え来院しました。今までの経験上オスグッドといえば、およそ体がめちゃくちゃ硬くHBDが何十cmみたいなタイプが圧倒的に多く・・・ていうかそういう子しか診たことがありませんでした。ところが、彼はHBDも痛みがやや増大するも0cm、全身的な体の硬さもありません。そこで今日フットプリントを採取してみたら、べったり扁平足でした。そこでもう一度圧痛場所を細かくとってみたら、脛骨粗面でも内側に強い圧痛がありました。 服部整形外科の人が以前学会で発表していたことをふと思い出し、ソルボをあてた状態とあてていない状態でそれぞれ屈伸運動させると装用している時に痛みが減少しました。長期的な報告もしたいと思いますが・・・ 脛骨の外旋と外反モーメントがかかるから内側に痛みが出るのかな??と考えひとまず経過をみたいと思います。こんなケースを経験された先生があればアドバイスをいただければと思います。

2008年8月6日水曜日

脳波マウス

うちで働いている子が教えてくれました。
脳波マウスです。価格は2万5千円です。
主な用途としてはゲームとのことですが、一度試してみたいですね。
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20080802/etc_brain.html

今月のJET会は中止となります。
9月に生駒先生、飯田先生にお願いする予定となっております。

2008年8月5日火曜日

生涯教育セミナー

先日はお疲れ様でした。特に早瀬先生は司会の大役でした。保苅先生もあれだけの会ですので準備がほんとに大変だったと思います。
講演も2題とも非常に参考になりました。特に学生のトランスファーの発表には冨田先生、飯田先生の助力があったとのことです。技というなかなか評価しにくいものを扱う中で、頭に浮かんだ疑問にもれなく答えてくれるような痒いところに手が届く発表でした。
横浜の先生のご講演も大変参考になりました。僕はあまり普段の評価で使用しなかったバレー徴候というものが頻回に出てきましたので、整形外科理学診断ガイドより転載いたします。

Barre sign
軽微な錐体路障害を検出するための検査法。
1.上肢のバレー徴候:立位。患者に手掌を上に向けて両上肢を前方に挙上させ、閉眼させて、その肢位を保つように命じる。麻痺側の上肢は回内し、次第に落下してくる。
2.手のバレー徴候:両手を広げて触れない程度に近づけて、手指を力一杯開かせると、錐体路障害のある手指は健側ほど開かない。
3.下肢のバレー徴候:腹臥位。患者に両下肢の膝関節を45゜屈曲位で保持するように命じる。
麻痺側の下肢は自然に落下する。
これらの徴候が錐体路障害に特異的であるかどうかに関しては、必ずしも確定してはいない。錐体路障害によらず、舞踏病、アテトージスやジストニアなどの筋トーヌス異常においても、これらの徴候が出現する。患側の筋力低下に、拮抗筋群間のトーヌスの不均衡が加わって生じると説明されている。例えば、上肢の回内筋のトーヌスが回外筋よりも強くなり、また屈曲筋が伸展筋よりもトーヌスが強くなるために患側上肢は回内位で落下する。

2008年8月1日金曜日

サプリメントについて

効くのか効かないのかよくわからないものに、コラーゲンサプリがあります。石井直方著、「究極のトレーニング」に少し興味深い話が出てきましたので紹介いたします。
現役ビルダーの意見によるとコラーゲンや、グルコサミン、コンドロイチンなどのサプリを摂取すると、特に減量期の関節の痛みや障害の予防に効果があるような気がするとのことです。またⅡ型コラーゲン食によってリウマチが改善されるという報告もあるそうです。体には腸管免疫寛容(経口トレランス)という仕組みがあり通常の栄養物として腸から摂取した物質に対しては抗体が生成されないようになっており、栄養物として経口的に摂取することによりⅡ型コラーゲンに対する免疫作用が弱まりリウマチが改善するのではと考えられているそうです。運動やトレーニングによる関節の痛みも組織の損傷が免疫系を刺激し、過剰な炎症反応を起こすことが一因と考えられ、過剰な炎症反応を抑制すること、壊れた結合組織の再構成のための材料を提供することの2点でコラーゲンサプリメントは効果があると想像されるとしています。

2008年7月28日月曜日

琵琶湖ツーリング


昨日は梅田先生、冨田先生といっしょに、自転車で琵琶湖を一周?してきました。
琵琶湖を吹く風が心地よかったです。
梅田先生宅で食事をご馳走になったり、ご家族にはほんとにお世話になりました。
ありがとうございました。
手技についての勉強会もしっかりやってきたので、またいつか報告したいと思います。

2008年7月17日木曜日

勉強会について

今週の土曜日21時より勉強会を行います。
かねてから告知通り業者さんによるデモを行います。
お忙しいところとは思いますが、万障繰り合わせの上ご出席をお願いいたします。

2008年7月9日水曜日

フラワーパーク

最近JET会会員の方の間でフラワーパーク(再生工場)がはやりのようです。
昨今の状況ですとうさもはらしたくなる気がいたします。
僕の友達で長年慢性の腰痛で苦しんでる人がいましたが、
寝る前にヨガをやるようになって痛みがピタリと止まったそうです。
どんな動作が好影響をもたらすのか、少し分析してみようと思っています。

2008年6月23日月曜日

早瀬先生より業者さんのホームページの連絡をいただきましたので、
下記に掲載いたします。

株式会社 ブレス
http://www.bless-me.co.jp/index.html

ちらっと見ますと曙や井川も使用しているみたいです。
僕も今事故後の痛みがありますので当日が楽しみです。

2008年6月21日土曜日

本日はお疲れ様でした。

本日はお疲れ様でした。
次回は7/19に早瀬先生の紹介で、
業者さんによるデモを予定しています。
よろしくお願いいたします。

2008年6月15日日曜日

次回勉強会について

会員の皆様いつも大変お世話になっております。
次回勉強会は6月21日開催予定です。
内容については検討中ですので追ってご連絡いたします。
よろしくお願いいたします。

2008年5月30日金曜日

アキレス腱断裂保存療法



アキレス腱断裂の装具による保存療法の患者さんがみえますので、治療経過を報告します。

11月1日
バレーボールにて後ろへ下がろうとした際負傷する。
同日当院受診し左アキレス腱断裂あり。よねだクリニックに紹介する。
11月1日
ギプス固定(下腿から足部) 荷重歩行は可。
11月5日
装具できあがったためBK装具(写真:インソールがない状態です)に変更。インソールにより底屈位が保持されている。
11月29日(4週)
自動可動域訓練開始
12月6日(5週)
インソール1段(1枚10°)除去
12月11日
ROM底屈60°、背屈0°
12月13日(6週) 
インソール1段除去
12月20日(7週) 
インソール1段除去
12月27日(8週) 
装具除去(つま先立ち、走ること等のアキレス腱部に負担のかかるような動作は避ける。)
1月7日
ROMフル
1月24日(12週) 
積極的に歩行を開始。
5月23日(約6ヶ月) 
スポーツ許可 
現在痛みはないものの、歩き始めに違和感が残存しています。
アキレス腱部に肥厚はみられます。予防として装具の上から患部を圧迫しておく工夫は必要かもしれません。
バレーボールへは恐怖感があり復帰するかどうかはまだ決めかねています。
ジョギング程度から始めるよう話をしています。

2008年5月18日日曜日

結婚おめでとう!


冨田先生ご結婚おめでとうございました。
末長くお幸せに。

梅田先生の発表は本人はしきりに受けてないと言っていたけど、
良かったです。最高でした。

二次会はつたない進行で申し訳ないです。
いろいろ手伝っていただいた先生方にこの場をお借りして、
お礼申し上げます。

2008年5月14日水曜日

生活習慣病

冨田先生の二次会のBGMを編集中です。
なぜかこういう作業は非常に楽しい。

最近ある本を読んでいたら、生活習慣病の名付け親が日野原重明先生だと書いてあるのをみてびっくりしました。

以下厚労省のホームページから抜粋

生活習慣に着目した用語の例
  近年、わが国において生活習慣に着目した疾病の呼称としては、「習慣病(日野原重明,1978)」、「生活習慣病(川久保清,1991)」などの用語が認められる。 一方、諸外国においては、いわゆる「成人病」や生活習慣が関与する疾患群についていくつかの呼称が認められる。 米国においては「chronic disease(慢性疾患)」が、英国においては「life-style related disease(生活様式関連病)」や「chronic degenerーative disease(慢性退行性疾患)」が、フランスにおいては「maladie de comportement(生活習慣病)」が用いられている。 また、ドイツにおいては、心臓病、循環器病、腎臓病、糖尿病等の「Zivilisationskrankheit(文明病)」という記載がある他、スウェーデンにおいては、生活が裕福になるほどかかりやすい病気という意味で 「valfardssjukdomar(裕福病)」という用語がみられる。

どうせみんな聞かないから早く寝なさいと妻の声がした。

2008年5月11日日曜日

勉強会について

本日はお疲れ様でした。
日本シューターの林様ありがとうございました。
またAIRY STAGEの社員の皆様ありがとうございました。
じっくりと紙をみててだいぶわかってきました。
少しやせるとパワー型アスリートになりそうなので、
少し頑張ってみます。

2008年5月6日火曜日

勉強会について

勉強会のお知らせです。
5月10日 21時より米田接骨院において勉強会を行います。
今回は遠方より業者の方に来ていただいて、
筋量計について行っていただきます。
会員の皆様にはメールで連絡しております。
お忙しいところと思いますが、ご出席をお願いいたします。
資料の都合上欠席の方のみご連絡をお願いいたします。
                           

2008年4月26日土曜日

日本頭痛学会

日本頭痛学会のなかにあった慢性頭痛診療ガイドラインです。
いつか本を買おうと思っていましたが、買わずに済みそうです。
http://www.jhsnet.org/GUIDELINE/top.htm

ちなみに日本整形外科学会のホームページです。
http://www.joa.or.jp/jp/index.asp

2008年4月23日水曜日

高齢者の要注意薬

結構知っている名前の薬も出てきます。
一読するとよいかもしれません。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/saisin/20080418-OYT8T00547.htm?from=os2

2008年4月15日火曜日

神経麻痺電気治療について

医学関連の記事などの中にある顔面神経の記事の中に、電気治療は逆効果なので行わないとあります。以前より下垂手や下垂足などの治療としてモーターポイントに通電を行っていましたが、最近ではかえって逆効果なので行わない方がよいとの意見があるそうです。通電を行うことは効果があるようにも思えますが、どなたか知見がある方がみえましたらご教授下さい。

2008年4月11日金曜日

肩関節脱臼に対する強内旋位固定

船戸先生に肩関節脱臼の強内旋位固定の報告があることを教えていただきました。

強内旋位の固定肢位は前腕を回内位で、腰部に手を回した肢位です。ストッキネットで作成したバンドにて肢位を保持します。入浴時および睡眠時は除去とし、3週間固定するそうです。
症例は2例(14歳、72歳ともに女性)です。MRI上で関節唇が内旋位、外旋位ともに密着しなかったタイプに対し、強内旋位では関節唇を臼蓋縁に密着整復させることができ、2年以上の経過しても再脱臼が認められなかったとのことです。

理論としては肩を強内旋位にすることにより関節唇は前方を肩甲下筋腱と関節包に、後方を肩甲下筋腱付着部と関節包と上腕骨頭にはさまれながら関節窩縁に押さえつけられ整復されます。
関節唇に連続する骨膜が伸張や損傷され、剥離した関節唇が大きく転位するようなタイプでは外旋位にしても関節窩縁に近づきこそすれ、接触を得ることは難しいが強内旋位ではMRI上剥離部を圧着することができたとしています。
さらに外旋位にすることで肩甲下筋が伸張され筋菲薄化を助長し再脱臼の原因となる。外旋位固定では特殊で煩雑な装具が必要であるが、強内旋位固定では比較的固定が簡易などの理由からもこの方法を推奨しています。

2年もの間経過観察をしている割に症例が2例と少ないのが気になりますが、固定法として頭に入れておいてもいいかもしれません。

文献
中村周他:初回外傷性肩関節前方脱臼に対する強内旋位固定法.臨整形 42:1091~1095、2007

2008年4月9日水曜日

次回勉強会について

次回勉強会の演題をお知らせします。
冨田先生
「温度を感じるしくみ」についての文献紹介
神谷先生
頸部の触診について
お願いいたします。

最近うちに手伝いに来ているいとこから大前研一ってなにもんですかと聞かれました。
IQがずば抜けており200オーバーとのことで興味を持ったそうです。
現在ギネスで認定されている世界で一番IQの高い人はマリリン・ボス・サバントというアメリカ人の作家だそうで228です。
歴代での最高は数学者ジョン・フォン・ノイマンでIQ300といわれています。ネットで調べると写真的記憶能力があり40ヶ国語(そんなにあるのか)を話せたそうです。

さて大前研一ですがコンサルティング会社のマッキンゼーで全世界のIBMの責任者等を行った後現在はビジネス関連の大学の学長等をしているそうです。偶然図書館で目についたのでザ・プロフェッショナルという本を借りてきました。本の内容はともかくとしてプロフェッショナリズムを考える上での視点としてヒポクラテスの誓いが出てきました。
(「読まれるにあたっては医を「仕事」、患者を「顧客」に置き換えてみて下さい。」と前置きした上で)

一.医の実践を許された私は、全生涯を人道に捧げる。
一.恩師に尊敬と感謝を捧げる。
一.良心と威厳をもって医を実践する。
一.患者の健康と生命を第一とする。
一.患者の秘密を厳守する。
一.医業の名誉と尊い伝統を保持する。
一.同僚は兄弟と見なし、人種、宗教、国籍、社会的地位のいかんによって、患者を差別しない。
一.人間の生命を受胎のはじめより至上のものとして尊ぶ。
一.いかなる強圧に遭うとも、人道に反した目的のために、我が知識を悪用しない。

もともとプロフェッショナルの語源はprofessでこれは「神に誓いを立てて、これを職とする」という意味の言葉だそうです。
同僚は兄弟です。患者のため、またほねつぎの名誉と伝統のためともに頑張りましょう。

2008年4月4日金曜日

次回勉強会について

次回の第12回勉強会は4月19日に行います。
講師は冨田先生、神谷先生の予定です。
よろしくお願いいたします。

2008年4月2日水曜日

補足写真


1)

2)

3)
1)しゃがんだり荷物を持つ際に前屈を避ける。(特に朝)背中に棒を当てているように意識して生活を行う。
2)頸椎を屈曲させる。こうすることにより脊髄は頭側端から牽引され尾側端からは解放される。
3)頸椎を伸展させ、同時に坐骨神経痛側膝関節を伸展する。こうすると神経は尾側端から牽引されその分頭側端が解放される。

冨田先生お勧めの本

冨田先生のお薦めの本読みました。

基本的にマッキンジーと同じ考え方と思いますが、腰椎の屈曲により椎間板後方部の損傷を来たす恐れがあるため腰椎前屈位をとらせない様にするという考え方です。(特に午前中は椎間板の含水量が多く損傷を起こしやすい)

僕も可動域改善を目指してウィリアムズ体操などを行っていますが、腰椎の前屈を行うことによりかえって椎間板の損傷を来たし症状を増悪させる恐れがあるため、背中に棒をあててそこから背中が離れない様な生活指導をすることを勧めています。つまり前屈の可動域改善は特別な場合を除き必要なく、腰部を安定した中間位に常においておくことを最重要視しているようです。

またこの日常生活動作指導と並行し腰部周囲の最大筋力の強化ではなく持久筋力の強化が重要と考えてリハビリ法を提示しています。明日から診療に役立つ書籍だと思いますのでぜひ一読を勧めます。この本の中に神経フロッシングという手技がありましたので以下に一部載せておきます。

神経フロッシング(nerve flossing)

神経内の過剰な緊張が坐骨神経痛の原因である。正常では脊髄神経路は各椎骨の椎間孔を通り脊椎の屈曲、股関節の屈曲、膝関節の伸展時に滑る様に往復運動することが重要である。Louisによれば上記の動作が行われている間に神経は1cm以上移動している。それで、神経がぶつかってスライドできないと上記の姿勢いずれでも、通常は椎間孔を通して神経根を引っ張るがそうならずに神経の緊張を増すことになる。つまり移動するかわりに神経は牽引される。さらに同時に頸椎を屈曲すると神経にかかる緊張は頭側からも増大する。それは頸椎屈曲によって脊髄全体もわずかに動き、神経根が脊髄全長にわたって牽引されるからである。この神経のインピンジの解消を促進し、神経を徐々に解放する手技が神経フロッシングである。

対象

椅子に座った状態でシッティングSLRを行う。

膝を伸ばし腰椎の下方の神経を緊張させる。

足の屈曲(背屈)を加えることで神経をさらに緊張させる。

最後に頸椎の屈曲を加えることで、腰部の上方から神経をさらに緊張させることができる。

上記のどの段階の緊張においても症状が生じれば神経フロッシングの対象候補となる。

方法

患者は腰をかけて両脚を自由にぶらぶらできるようにし、頸椎を屈曲させる。こうすることにより脊髄は頭側端から牽引され尾側端からは解放される。これによって坐骨神経痛の症状が出てはならない。

次に患者は頸椎を伸展させ、同時に坐骨神経痛側膝関節を伸展する。こうすると神経は尾側端から牽引されその分頭側端が解放される。このサイクルは膝関節屈曲とそれに協調した頸椎屈曲運動で完了する。これで神経が脊椎組織の中をフロスする。(通り抜ける)もし患者が頸椎屈曲時あるいは膝関節伸展時に軽い坐骨神経痛症状を経験するようなら痛みが起こらなくなるまで当該関節の可動域を減ずる必要がある。長年坐骨神経痛で苦しんでいる患者の中には2,3日から2,3週間で坐骨神経痛症状の軽減を認めるものもあるが症状がひどくなる患者も存在する。このため初回はかなり慎重に行う必要がある。神経が癒着していて滑らない場合は坐骨神経痛の症状が悪化する。しかし次の日に変化無しあるいは軽減したという場合はフロッシングを増やす様にする。

ちなみに今僕も下肢痛があり昨日より施行中です。今のところ変化無しですが結果はまた2、3日したら報告いたします。




2008年3月30日日曜日

本日はお疲れ様でした。


本日はお疲れ様でした。
意外と読者の多いブログだと知りました。
頑張って更新していきますのでよろしくお願いいたします。

2008年3月28日金曜日

健康会の用紙記入について

冨田です。
最近、冨田接骨院で健康会の用紙の訂正を求められたケースがあったのがきっかけで
正しい日本体育・学校健康センターの災害共済給付金に係わる
第1号様式 別紙3(3)医療等の状況についての記入の仕方を
独立行政法人日本スポーツ振興センターの名古屋支所に確認しました。
施術開始の年月日は常に初険日の記載をしてほしいとの事でした。
以前の通達で、継続中の場合は施術終了の年月日を記載しなくてよいとありましたが
継続中であってもその月の最終来院日を記載してほしいとの事でした。
また、http://www.naash.go.jp/kyosai/yousi.html#sinseisyo
で用紙のダウンロードができます。書き損じた場合などに利用して構わないそうです。
日常業務に役にたてばと思い、ご報告します。

2008年3月27日木曜日

足関節捻挫のレントゲンチェックの基準

先日勉強会で足関節捻挫のレントゲンチェックの基準というものを聞きました。

オタワの基準
1)3歩以上歩行不能(跛行はOK)
2)内果または外果自体の後方の圧痛(後方部は靱帯等による関与少ないため)
  先端から6cm以内の圧痛は骨折の可能性が大きい。
3)骨端線閉鎖以前

以上に該当する場合はレントゲンによるチェックを勧めています。

2008年3月26日水曜日

次回勉強会予定について

第12回勉強会は4月19日の予定です。
講師は調整中ですので、決まり次第ご連絡いたします。

冨田先生お勧めの書籍

タイトル:腰痛ー最新のエビデンスに基づく予防とリハビリテーションー
2005年1月31日 第1版 第1刷
著者:Stuart McGill
訳者:吉澤英造、大谷 清、才藤 栄一
発行者:長島 宏之
発行所:有限会社ナップ
印刷:三報社印刷株式会社
値段:4200円

JET会ブログ新規作成

新たにブログを作成することとなりました。
ご意見をいただいて活発な意見交換の場としたいと思います。
よろしくお願いいたします。