2008年10月20日月曜日

インフルエンザ予防接種について

先日保健所の講習会に行き、インフルエンザについて少し情報を頂いたので報告します。
10月14日からインフルエンザの予防接種が始まっています。65歳以上の方は自己負担金1000円です。3~4週間の間隔を開けて2回接種を受けることは皆様ご存じの通りです。ちなみに名古屋市で市民税、県民税非課税の方は無料になりますので、該当される方は書類(介護保険料納入通知書・介護保険料額決定通知書・特別徴収額通知書等)が要りますので役所にて確認されるといいと思います。効果発現まで通常2週間ほどかかり、約5ヶ月間効果が持続します。インフルエンザの流行は12月下旬から3月上旬となりますので12月上旬までに接種するとよいとのことです。

以下は国立感染症研究所より引用(http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/intro.html
◎効果について?
厚生科学研究費による「インフルエンザワクチンの効果に関する研究(主任研究者:神谷 齊(国立療養所三重病院))」の報告によると、65歳以上の健常な高齢者については約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったとしています。また、同じく厚生科学研究費による「乳幼児に対するインフルエンザワクチンの効果に対する研究(主任研究者:神谷 齊(国立療養所三重病院)・加地正郎(久留米大学))」では、発熱を指標とした場合1歳以上で6歳未満の幼児では約20~30%の発病を阻止する効果があり、1歳未満の乳児では対象症例数も少なく、効果は明らかでなかったとしています。
◎2回打たなければならないか?
65歳以上の高齢者に対しては1回の接種でも効果があり、2回接種による免疫の強化に関する効果(ブースター効果)についての評価は定まっていませんので、現在は1回接種が推奨されています。13歳以上64歳以下の方でも、近年確実にインフルエンザに罹患していたり、昨年インフルエンザの予防接種を受けている方は、1回接種でも追加免疫による十分な効果が得られる方もあると考えられます。2回接種をしたほうがより抗体価は上昇するという報告と、抗体価に変動はないという報告の双方があり、接種回数が1回か2回かの最終的判断は、被接種者の意思と接種する医師の判断によるとのことです。
◎副作用は?
現在日本で用いられているインフルエンザワクチンは不活化ワクチンですので、その接種によってインフルエンザを発症することはありません。
平成17年度の報告では、ワクチンの推定出荷本数は昨年度、約1,932万本に対して、ワクチンとの因果関係が不明なものを含め、製造販売業者等からインフルエンザワクチン接種によるものとして、薬事法に基づき報告された副作用は、肝機能障害等14件、発疹等11件、ショック・アナフィラキシー様症状10件、発熱10件、注射部位の紅斑・腫脹等9件、痙攣7件、ギランバレー症候群4件など102人、139件と報告されています。このうち下記に記載した3名が死亡しています。
死亡例
70代,女性 肝不全(急性肝不全) 詳細な情報がなく、ワクチン接種との因果関係は評価できない
80代,女性 脳炎 脳炎と診断した根拠に乏しく、因果関係否定
10代,女性 心筋炎(急性心筋炎) 原因検討に必要な情報が得られず、因果関係は評価できない
昭和51年から平成6年までの、主に小児に対して接種が行われていた頃の統計では、インフルエンザワクチン接種により引き起こされたことが完全には否定できないとして、救済対象と認定された死亡事故は約2,500万接種あたり1件とのこと。

予防接種をしてはいけないという方の意見もあります。
本としてはインフルエンザ・ワクチンは打たないで!  母里 啓子著があります。
http://www.amazon.co.jp/インフルエンザ・ワクチンは打たないで-母里-啓子/dp/4575299995/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1224490872&sr=8-2

以上長々書き申し訳ありません。

0 件のコメント: