2010年11月12日金曜日

椎体形成術

椎体形成術といって、圧迫骨折を起こした椎体に針を刺して、セメントを注入する手術がありますがどうやらプラセボと差がないようです。
これは冨田先生が安井先生の息子さんと話をする機会があって仕入れた情報です。

ネットで調べてみると(以下http://www.e-radfan.com/files/news1083.htmlより引用)
骨粗鬆症性圧迫骨折に対する経皮的椎体形成術がプラセボ手術に対して優位性を示せなかったという2本のRCTがAustralia1)とMayo Clinic2)より発表された。このプラセボ手術とは、通常の椎体形成術に準じて局所麻酔後に骨膜まで穿刺針を挿入し、その後、穿刺針のスタイレットを鈍針に変えて「針を挿入しているような刺激」を椎体に与え1)たり、椎体形成術を実際にやっているような演技や背中への圧力を加え2) たりした後に、骨セメントを実際に混ぜて「独特の匂い」を部屋に充満させる1、2)というもの。痛みやQOLについて1週後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後1)または3日、14日、1ヶ月後2)に評価を行い「椎体形成術とプラセボで結果に差がない」という結果である。

現在は保険適応が無く(適応に向け厚生労働省も動いていたようですが)、治療費もざっとみると30万円ほどするようなので、どう考えるかというところですね。
先日も岡田先生に代替医療について勉強会をしていただきましたが、逆に言えばプラセボによって圧迫骨折の痛みすら楽になるということですね。

P.S.
1月には新年会をしたいと思います。特別講師として琵琶湖畔より梅田先生をお招きしたいと思います。

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