2010年12月17日金曜日

アキレス腱断裂について

Mindsにアキレス腱断裂に対する記事がありましたので転載いたします。
http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0062/4/0062_G0000263_T0005652.html


Willitsら3)は、前向き無作為化多施設試験として144名のアキレス腱断裂受傷者を72名の手術療法群(機能的保存療法)と72名の保存療法群に分け検討を行った。男性118名、女性26名、平均年齢40.4±8.8歳であった。両群とも2cm踵拳上し可動域と荷重を制御した歩行用ブーツを2週間装着し、その後早期荷重訓練や可動域訓練などの加速的リハビリテーションを実施した。Primary outcomeとして再断裂率をThompsonテスト、アキレス腱における陥凹の触知、足関節底屈力低下で評価した。Secondary outcomeは等速性筋力、Leppilahtiスコア、可動域や下腿周囲径などを3、6、12、24か月目に測定し評価した。再断裂を手術群2名(2.8%)、保存群3名(4.2%)に認め、その他の項目も含め両群間に有意差は認めなかった。合併症に関し、手術群13件、保存群6件に認め軟部組織に関する合併症がほとんどであった。従って、加速的リハビリテーションの実施により保存療法は、手術療法と同程度の臨床成績が得られ、手術療法による重大な合併症も避けることができると結論している。
その他では手術療法と早期の機能的可動域訓練を実施した保存療法を比較検討した3つの前向き無作為化試験の報告がある4)。それらの報告でも明らかな臨床的差異は認めなかったとのことである。
機能的保存療法に関する再断裂率は、2.0%5)から13.0%6)まで様々であり、最近の機能的保存療法の報告をまとめると5.2%(688例中36例)とのことである1)。一方、一定期間の初期固定を実施したレビューやメタアナリシスでは、11.7%7)や13%8)の再断裂率であった。
従って、機能的装具療法は、特に治療法に理解のある患者ではギプス固定による保存療法より推奨される。しかし、現時点では早期の可動域や荷重を制御した手術療法(従来ならびに最少侵襲手術)にとって代わるほどの明らかなエビデンスはない。

2010年12月3日金曜日

勉強会について

昨日は宇宙人が発見されたかと思い、
NASAの発表を夜中にみてました。
結局生物が生きて増殖するのに必要なリンの代わりに、
ヒ素を利用する細菌が、カリフォルニアのモノ湖で見つかったというものでした。

勉強会についてですが今月は片桐先生より行っていただきます。
12月18日の予定です。時間場所等は通常通りの予定です。
よろしくお願いいたします。