2012年3月14日水曜日

シャピロ-ウィルク検定

シャピロ-ウィルク検定(Shapiro-Wilk)についてです。
t検定のようにデータが正規分布にしたがうことを仮定する統計手法を利用する場合は、分析に先駆けてデータの正規性を評価しなければなりません。具体的には、ヒストグラムを描いて形状を正規分布と照らし合わせる方法と、仮説検定による方法があります。検定の結果P≧0.05(P値が0.05以上)であれば実質上正規分布に従うと仮定できます。

シャピロ-ウィルク検定のためには統計ソフトが必要となります。
無料で行いたいのでいろいろ試行錯誤しましたが、下記URLの改変Rコマンダーが秀逸です。
http://www.hs.hirosaki-u.ac.jp/~pteiki/research/stat/S/
ページ下の方、改変Rコマンダーのインストールの こちらからダウンロード(5~15分ぐらいかかります)をクリックして下さい。
後は解凍後に作成された「まずこちらをご覧ください」というパワーポイントがありますので、その指示に従ってインストールを完了させて下さい。
ちなみに当ブログ作成にあたり参考にしている、月刊 理学療法の「よくわかる研究法」の執筆者の方のホームページです。

立ち上げるとコマンド入力の訳がわからないようなソフトの気がしますが、なれればある程度混乱無く使えます。
まずは手順に沿って入力してみて下さい。

手順1:ファイルの準備
エクセルで以下の様に入力して下さい。前回の歩行速度のデータです。
その後このデータを群・歩行速度もふくめて選択しコピーして下さい。
Rコマンダー内でもデータ編集できますが、エクセルで行った方がやりやすいようです。

手順2:Rコマンダーを起動し、コピーしたデータを貼り付けます。
メニューリストのデータ→データのインポート→テキストファイルまたはクリップボード、URLからを選択すると、ダイアローグがでますのでデータセット名を適当(ひとまず歩行速度としてください)につけ、クリップボードからを選択しOKを押します。

手順3:メニューのデータ→アクティブデータセット内の変数の管理→数値変数を因子に変換を選択し、
出てきたダイアローグに群を選択→数値でを選択、OKを押して下さい。すると上書きするかたずねられますので、yesをクリックして下さい。
手順4:メニューの統計量→一括処理→群分けしたShapiroーWilk検定をクリックして下さい。その後ダイアローグが出ますのでそのままOKを押して下さい。

データの見方
$`0`が0群すなわち筋力トレーニング群です。$`1`が1群すなわち筋力トレーニングなし群です。それそれP値をみて0.05以上であれば正規分布に従うと判断できます。




3 件のコメント:

tomita さんのコメント...

是非、次回の勉強会で解説してほしいと思います。

亀仙人 さんのコメント...

勉強していずれやらせていただきたいと思います。

Unknown さんのコメント...

恐らく挿入されていた図表を見ることができません。
この記事の内容を勉強したいです。